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文は人なり。マジで。

結論から言うと、家族は病気ではなかった。

よかった。のかな。よくわからない。

と書いてしまうのが我ながらドライすぎて。


『作家たちの秘密』という本を読み始めた。


作家たちの秘密: 自閉症スペクトラムが創作に与えた影響

作家たちの秘密: 自閉症スペクトラムが創作に与えた影響


副題にある通り、自閉症スペクトラムを有していたと考えられる著名作家たちの作品を解析していく本である。


「自分の文章にほかの誰かの作品から何度も引用をおこなうのは、自閉症の人々にはよく見られるエコラリア(オウム返し)とも似ています。映画やテレビやの言葉や文字、他人の言葉をくり返すことで、その言葉の意味を理解しようとしている場合もあります。他者とのコミニュケーションに使おうとすることもありますーー意味を構築するために言葉を道具として借用するのです。」(p.19)


自閉症の作家は小説や物語や詩を書きはするものの、定型発達の作家ほどには読み手の望むことを考えない傾向があります。これは、自閉症が個人の社会を理解する能力にもたらす影響の直接的な結果で、ローナ・ウィングはこのことを「一部の研究者は、もともとの自閉症の根源は生まれつき存在する社会的な本能の欠如もしくは障害にあると考えている」といいます。」(p.21)


「数学者は数字を好みます。画家は色を好みます。作家は言葉を好みますーーASの作家は、本当に、心から言葉を好みます。言語は彼らの執着対象であり、情熱であり、喜びなのです。本書に登場するASの作家たちは、書き言葉であれ話し言葉であれ、幼年時代から言葉に夢中になりました。」

「こうした作家たちの多くはハイパーレクシア(過読症)で、子供の時でさえも周囲の人よりはるかにたくさんの本を読んでいます。」(p.40)


言語学習能力が備わっていることが多く、複数の外国語を話せる作家もいます。(略)自閉症スペクトラムの作家が必要な言葉を探し出せない時、言葉職人の彼らは自分でそれを作ってしまうのです。」

自閉症の人の言語は、たったひとりのコミュニティの言語、個人言語と分類される。この言語を、”理解不能”と見るよりも、それを生みだし使っている人のシステムを理解することにより、言語の解釈も可能になる。」(pp.41-43)


読めば読むほど、あるあるすぎて頷いてしまう。

個人言語(イディオレクト)の代表例としてはルイス・キャロルの『ジャバウォッキー』が挙げられているが、高校生のときにそれを読む前に、架空言語数種類の文法と語彙集を作っていた。ずっと外国語絡みの仕事をしているし、趣味は読書(3歳〜)と外国語の勉強(10歳〜)だ。言語オタだよ。ほっといてくれ(笑  

また、日記だと、すこし(すこしだけど!)は読者の存在を仮定するために、こういう特徴はあまり顕著に出ていないかもしれないが、人生上最も長く続いている趣味である創作では、ぶっちゃけ上記が全開である。


自閉症の作家として知られるテンプル・グランディンは、自分の思考スタイルは多くの定型発達の人と異なるもので、自分は言葉でなく映像でものを考えると説明しています。グランディンの知覚、分析、記憶の体験は、全て自分で蓄積し意識的に再生出来るような、特定の視覚イメージや細かい事象から成り立っています。「絵で考えるのが私のやり方である」とグランディンは書いています。「言葉は私にとって第二言語のようなものなので、私は話し言葉や文字を、音声つきのカラー映画に翻訳して、ヴィデオを見るように、その内容を頭で追って行く」」(p.74)


自分の創作も、頭の中の映像を書き写す行為なので、よく理解できる。わかりすぎて、お腹いっぱいだ(笑


面白い。けれど、刺さる。